記事のタイトルに「考え」が多すぎます。
でも今日は、この本の書評を行いたいと考えています。
大学生の時に何かの本で、こんな文章をみました。
イギリス人は歩きながら考える.フランス人は考えた後で走り出す.スペイン人は走ってしまった後で考える
これをみて、僕は、日本人だから、なんだろう・・・もしかしたら
「考えてから歩き出さない」
かもしれないと気づいてとてもショックを受けたのを覚えています。
同時に、スペイン人の生き方ってなんて楽しそうなんだと思いました。
そして、そんなことを思ってから約10年。
こんな本を見つけてしまいました。
タイトルを見た瞬間に、あ、僕のための本だ。いや、日本人のための本だ!
とビビビときました。
読んでみるとこれまた、今まで感じていた悩みが書いてある書いてある。
そして、そのことについて研究した結果も記載され、さらには具体的な解決策にまで落とし込んである。
おい、なんて素晴らしい本なんだ。
そう思った次の瞬間、僕は出版社に中途採用のエントリーシートを提出していました笑。
ということで、今は一次審査結果待ちです笑。
(結果はいつかお知らせしますね)
そんなことはさておき、この本の書評に入りたいと思います。
著者
堀田 秀吾(明治大学教授)
言語学博士。言葉とコミュニケーションをテーマに、言語学、法学、社会心理学、脳科学などの様々な分野を融合した研究を展開している。
本の目的
考えすぎない方が、行動力や幸福感が高まり、仕事や人生にいい影響があることを、世界中の研究機関や研究者らの報告をもとに解説
本の概要
考えすぎる理由、考えすぎない方法
まず、この本はこう指摘しています。
人はみな、不安によって動く。
自分の命を守るため、家族の命を守るため、私たちは「不安」という機能を使って生きてきた。
はい、救われました。
僕とは前提が違いました。
そもそも不安というのは当然生じるものだったんです。
むしろそれが古来からの危機回避の秘訣だったのだと。
だから、不安を感じないようにしようとしていること自体が間違いだったんですね。
不安とうまく付き合っていくことが大切なんだと気付かせてくれました
行動を最適化する
何か行動を起こそうとした時に不安になって、やろうかやるまいか悩むなんてことよくありますよね。
この章での研究では、そういう時にコイントスをして、やるかやらないかを決めるべきだという結果を紹介しています。
被験者は、「今の仕事をやめるべきかどうか」、「離婚すべきかどうか」などに悩んでおり、その行動をコイン投げで「表なら実行」、「裏なら実行しない」と決めることとされました。コイン投げの結果に従ったのは被験者の63%でした。
この実験の結果は、なんと
コイン投げの結果が表だろうが裏だろうが、何かしらの行動を起こした人は半年後の幸福度が高いということが判明したのです。
つまり、決断においては、「どう決めるか」ではなく、「そもそも決められるかどうか」の方が重要だということです。
やると決める、やらないと決める、そうして腹を括ることが結局のところ人生の満足度を大きく左右します。
冒頭の例で言うとやはりスペイン人が幸福なのです。
気持ちが楽になりますよね。
大事な決断であっても、やるかやるまいかを悩んでいる人よりもどちらか決断する方が幸せになれると言うことです。
不安から冷静へ
はい、この章が一番読んでて幸せでした。
やはり僕のための本です。
八つ当たりされた時の対処法の部分を紹介します。
僕、よく人から感情をぶつけられるので。
ブルーハーツの「TRAINーTRAIN」にもありますよね
弱いものたちが夕暮れ、さらに弱いものを叩く、その音が響き渡れば、ブルースは加速していく♪
僕のブルースは今、リニアです。
八つ当たりされた時の対処法は以下のように書かれています。
怒っていると言う事実をそのまま受け止めると感情が刺激されるのですが、「本当の原因は別にある」と理性的に捉え直すことで、感情を生み出す脳の部位の活動が抑えられ、ネガティブな反応をしなくなりました。
新しい脳で考えることによって、古い脳に考えさせなくするわけです。
例えば怒られた時に、
「きっと昨日、奥さんに怒られたんだな」
とか
「競馬で負けたんだろうな」
のように、勝手にこちらで解釈し直すと言うことです。
そして、これらは事実である必要は全くないと言うことも衝撃でした。
これから僕がやるべきことは、この解釈し直すレパートリーを増やすことです。
「朝、うんこ漏らしたんだろうな」
「お風呂入った直後にうんこ行きたくなって、けつがすぐ汚れたんだろうな」
「うんこが細切れすぎて、うんこの落下の衝撃で便器の水が跳ね上がって来たんだろうな」
うんこばっかり思いついてしまう。
脳、体、心のつながり
感じる感情が多様である、つまり、様々な感情がわきあがってくる人の方が精神衛生的にも健康で、幸福度が高い
この感情の中には、喜びや希望、感謝といったポジティブな感情だけでなく、怒り、悲しみや嫌悪などのネガティブな感情も含まれています。
つまり、ラクなことや嬉しいことだけを経験するのが幸せなのではありません。
様々なことを経験し、多様な感情を味わいながら、あるがままを受け入れていくことが究極の幸せである
なるほど。勉強になります!!
音楽が綺麗な音だけでなく、不協和音も取り入れるからより一層綺麗な音楽に聞こえるのと同じ理論だな!
と私はひどく納得し、ネガティブな感情も可愛がってやろう、しょうがねぇ。
と思いました。
本を読んで感じたこと
この本は、アナ雪でした。
そう、レリゴーです。
ありのままの姿を受け入れる。まさにアナ雪。
嬉しさも喜びも、怒りも不安も全て必要な感情。
不安を感じまいと押さえつけて考えすぎることはいけない。
清濁併せ吞む
と言う表現が正しいかはわかりませんが、いいことも悪いことも全部受け入れる
幸せとはそう言うことなのかもしれません!
僕は、幸せの一つの定義をこの本に教えてもらいました。
最後になりましたが、僕がこの出版社に就職できることを願っております!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
僕と同じようにクヨクヨ考えすぎる人って結構多いと思うんです。
そう言う人に絶対に読んでほしい、そんな本でした。
人生はレリゴー。
そう思わせてくれる本です。
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