【歌詞解釈】Ken Yokoyamaの『I Won’t Turn Off My Radio』に込められて意味とは

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曲レビュー

今回は2015年にリリースされたKen Yokoyamaの『I Won’t Turn Off My Radio』について、曲に込められた意味を探って行きたいと思います。

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Ken Yokoyamaとは

1965年生まれのギタリスト・シンガーソングライターです。

Ken Yokoyamaを中心に結成したバンド、Hi-STANDARDは、1990年代〜2000年にかけて起きたパンクブームの牽引役として、大きな役目を担っていました。

しかし、2000年に解散してしまうと、当時ギターだったKen Yokoyamaは2004年にソロデビューし、Ken Yokoyamaとして活動を開始しました。

そのKen Yokoyamaとして発表した3枚目のシングルがこの

I Won’t Turn Off My radio

Ken Yokoyama- I Won’t Turn Off My Radio (OFFICIAL VIDEO)

です。

歌詞に込められた意味とは

タイトルの「I Won’t Turn Off My radio」を訳すと

「オレはラジオをきらないよ」です。

この曲は、一文で言い表すとすれば

昔は娯楽の中心だったラジオが、今となっては古さの象徴とされ、それでもオレはラジオの魅力がわかっているからラジオをきらない

という歌です。

そこに、パンクブームが過ぎ去った後の自分自身の状況を投影して歌詞に意味を込めているのです。

(この曲が発表された当時はAKBや嵐などがオリコンチャートを席巻しており、ロックやパンクバンドはほとんど表舞台では活躍していませんでした)

 

実際に、曲中にラジオを体現していると思われる男性が、Ken Yokoyamaに対してこう言っています。

(ちなみにこの声はJーWaveの藤田琢己さんという本物のラジオDJらしいです)

Ha ha ha! I’m alright,I won’t fade away like that

But hey, Ken, Are you OK there? Ha ha ha!

I Won’t Turn Off My Radio

(以下、和訳)

「ハハハ!オレは大丈夫、くたばりゃしねぇよ。それより、おいケン、お前こそ大丈夫か?ハハハ。」

 

歌詞を一つずつ見て行きます

Look how beat up we are

As time took us so far

We know it’s so hard to still be needed today

Hit hard by MTV

Stabbed by the net we bleed

Now you’re an icon of a world of yesterday

But I can still hear your voice

A slight wave is coming through

(以下、和訳)

「なぁみろよ 俺たちずいぶんボロボロになったな

 かなり遠くまで来たもんな

 いつまでも人に必要とされるのは難しいよな

 MTVに殴られ(テレビの音楽番組のことですね)

 インターネットに背中を刺され

 お前はすっかり時代遅れのアイコン

 それでもオレにはまだ聞こえる

 お前の微かな電波」

 

Ken Yokoyamaがラジオに話しかけているような歌詞になっていますね。

2人とも古臭くなって人からも求められなくなってしまったな

テレビやインターネットにボロボロに負かされ、それでもお前の良さはオレが知ってるぜと言っています。

Through the darkest night

Send me somebody’s heart Send me a light

I won’t turn off my radio, oh no

Cut through space and time

Make this bored man smile or make me cry

I won’t turn off my radio

「暗闇を突き破って

 誰かの想いを 光を オレに届けてくれ

 オレはラジオをきらないよ

 時空を切り裂いて

 この退屈し切った男を 時には笑わせて、時には泣かせてくれ

 オレはラジオをきらないよ」

 

The home of Wolfman Jack

Buds of The Ramones and Clash

Started a revolution and made stars we love

Hey you, listen up

Get your act together

I know you’re old but you still got a lot to do

「ウルフマンジャックの生家 (アメリカの有名なラジオDJです)

 ラモーンズとクラッシュの相棒 (世界的に有名なパンクバンドです)

 革命を起こしてスターを生んだのさ

 おいお前、オレの声が聞こえるか

 老いぼれたとはいえ、一緒にやるぞ

 お前にはまだまだ仕事は残ってるぞ」

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

歌詞は終始、Ken Yokoyamaがラジオに話しかけて励ましているような流れになっていますが、同時に自分自身に言い聞かせているのではないかとも思えます。

古くなって必要とされなくなったラジオと自分を重ね合わせて、もう一花咲かせてやるぞという、少しノスタルジックにも聞こえますが、爽快なサウンドもあって最高にかっこいい楽曲でした。

皆さんもぜひ聴いてみてください。

 

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