突然ですが、こんな教えがあります。
心を変えれば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる。
ヒンズー教の教え
聞いたことがありますでしょうか。
今日はこの言葉に関係する本を紹介します。
『僕たちは習慣で、できている。』
です。
この本は、悪い習慣を断ち、良い習慣を始め、人生を変えるための本です。
「新年の決意が三日坊主で全く続かない。」
「よくない習慣だけが続いてしまう」
もう、こんな日々は辞めにしたい、そんな思いで僕はこの本を手に取りました。
この本を読んで僕が一番に思ったのは、
「やれば何だってできる」
でした。
何事も続かない自己肯定感の低かった僕でしたが、この本を読んで、「才能じゃない。習慣なんだ」と思えました。
この記事では、この本が持つそのような魅力をお伝えできたらと思います。
著者
佐々木 典士
早稲田大学卒業後、出版社に入社。
独立後、ミニマリズムを紹介した『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』が海外翻訳されるほどの大ベストセラーに。
この本は、著者二作目の本。
この本の目的
才能や努力を普通の人に取り戻すこと
意志は才能なのか
運動を始める、早起きするなどの習慣を始めようとする時一番大切なのは
毎日運動するんだ!とか、絶対に早起きするぞ!
と言う意志が一番大事だと思っていませんか。
そして、僕、私は意志が弱いから、何事も上手くいかないなんて思っていませんか。
この本では実はそうではないと言っています。
全ては習慣が大切なんだ
と力強く述べています。
同時に、意志とはコイントスのようなもので、才能によって強い弱いはなく、その時の状況(例えば、空腹だった、直前に怒られた)などに左右されるものであると言っています。
そう、僕が意志が弱いのは、ぼくの生まれつきの才能など関係なかったのです。
そして、充実した人生、自己実現を達成する人生には習慣が必要なのです。
ここまで読んでも、その習慣にするのが難しいんだよと思いますよね。
それを何とこの本では50のステップで解説してくれています。
50のステップと言っても全て実践しなければならないのではありません。
これらのうち、自分に合うやり方で実践すれば良いのです。
習慣を作るためのコツってこんなにあるんですね。
ぼくが気になったものをいくつか紹介します。
まず前提として、習慣とは何かを書きますね。
習慣とは何か
この本では、習慣を
何も考えずに行う行動のこと
と定義しています。
例えば、歯磨きとか、服を着替えるとか、無意識でできる行動のことですね。
何と、ある研究では
人の行動の45%が習慣である
との結果も出ているようです。
今皆さんが習慣としているもの、そこに意志は必要だったでしょうか。
例えば、歯磨き。
毎日歯磨きするぞ!なんて言って、
今日は、歯磨きしようかしまいか迷って挫折。。。
そんなことって滅多にないですよね。
もうすでに皆さんはいろんなことを習慣にしています。
あるのは良い習慣(早寝早起き等)と悪い習慣(毎日お酒を飲みすぎる・夜更かしする等)です。
これからは、良い習慣と悪い習慣を意識して、日々生活するようにしましょう。
習慣化するためのステップ50(抜粋)
ハードルを下げる
これは良い習慣を作るためのステップです。
悪い習慣を断ち切るには逆に「ハードルを上げる」と言うことが必要となってきます。
ハードルを下げるとは具体的に以下の3つがあります。
①距離と時間
②手順
③心理
①距離と時間
距離と時間とは、その行動を行うための場所までの距離とかかる時間のことです。
習慣化のためには、この距離と時間を少なくすることが重要です。
例えばジムに行く時に「遠いジム」と契約してしまうと行くのに時間がかかる、面倒と言う理由でどんどんいかなくなってしまいます。
ジムで健康づくりに励みたいなら当然のようですが、近くのジムを利用するようにすることです。
逆に、悪い習慣。
それらは、遠いところ、時間がかかるところに行かなければ行えないようなところを選びます。
例えば、お酒を飲みすぎる人は
近所に酒屋・コンビニがないところに引っ越す
など、そう言った、意志ではなく環境から改善すると言うことですね。
②手順
手順とは、それを行うために必要な準備の回数のことです。
習慣化するには、この手順を極力少なくすることが重要と著者は言っています。
マラソンで有名な谷川真理さんは、早朝に走る練習をするために、
走る格好をパジャマにしていたそうです。
朝起きて、パジャマから走る格好に着替えると言う手順を1つ省いているのです。
アスリートでさえもこういった行動のハードルを下げる努力を行なっているのですね。
③心理
心理とは、その行動を行う際の心理的な障壁のことです。
この障壁も小さければ小さいほど習慣化できると言っています。
例えば、腕立て伏せを100回やろう!となると
98回目くらいの腕のだるさを想像して、「だる〜」となってしまいます。
そこで、まずは、10回やってみよう。まずは1回やってみよう。
とどんどんと心理的なハードルを下げるのです。
ぼくもこれ仕事行くときに実践してました。
出勤に心が乗らない時、いきなり会社に出勤することを考えるとしんどいですよね。
なので、まずは服を着替えてみよう。次はくつを履いてみよう。
などと、やらなければいけないことを細かく細かく分解していくことで、一つずつこなせるようになったのです。
そして気づいたら、出勤したくないと言う気持ちも忘れたまま出勤してました。
不思議なものですね。
まとめ
①距離と時間、②手順、③心理。これらのハードルをどんどんと下げてあげるのです。
そうすると良い習慣を身につけるためのしんどさは、次第に解消されるのではないでしょうか。
私はスマホゲームのアプリなどは、あまりやりすぎないように削除したり、奥深くの階層に沈めたりしてます。
第三者の目線
この本の中で、矢沢永吉さんが紹介されてました。
俺はいいよ、でもYAZAWAがなんて言うかな
矢沢永吉
かっこいいですね。最近で言うとサッカーの本田選手の「リトル本田」と同じ感じだと思います。
この感覚も、習慣化に使えるようです。
簡単に言えば「第三者の目線を取り入れる」と言うことですね。
「お天道様が見ている」、「尊敬するあの人ならどうする?」、「今情熱大陸の撮影中だけどどうするか」など、自分以外の目線から自分を見つめ直すと言うことらしいです。
この感覚もぼくずいぶん役立ちました。
ぼくが習慣化できなかったのって、いきなり「例外」を作るんですよね。
例えば、今日は頑張ったから筋トレはなし
とか、さっきの腕立て伏せ1回は10回に匹敵するほどしんどかったから、今10回ね。
とか。
自分だけだと、そう言った甘えが出てしまうので、誰かに宣言したり、宣言しないとしても自分の中のYAZAWAを作って、その人に見てもらうとこう言った例外もなくなるのだと書いてあります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事ではステップのうち、2つしか紹介できてませんが、本書にはあと48のステップが紹介されています。
この中から自分に合ったものを実践していくことで、自分がやりたい良い習慣を作り、それがゆくゆくは自分の人生を変えていくものと僕は信じています。
私たちは繰り返し行なっていることの結果である。
だから、あらゆる偉業が行為でなく、
習慣によって成し遂げられる。
アリストテレス
皆さんも本書に興味がありましたらぜひお手に取っていただければと思います。
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