前回の「やわらかく、考える」に続いて、同じ著者による『こうやって、考える』を書評いたします。
1〜2時間あれば読了できるほどの読みやすさですが、その中には考え方のいろんなエッセンスが詰め込まれています。
とにかく短く伝えるということを意識して作られた本のようで、短いがゆえにサクサクと読めます。
それと同時に、俳句のように本質だけが与えられて、読者の想像にも委ねられているような、そんな読後感も感じられました。
著者
外山 滋比古(お茶の水女子大学名誉教授)
東大・京大で一番読まれている『思考の整理学』の著者でもあります。
この本の目的
考え方を考察すること
印象に残った本の内容
思考のプロセス
必要(necessity)は発明の母、という言葉もある。necessityを必要と割り切ってしまうのは、いくらか疑問に感ずるけれども、necessityこそ天与の不満にほかならない。そういう原動力がなくて、ぬるま湯に浸かるように日常に埋没していては、創造的思考などできるわけがない。
これを読んで、仕事が嫌なことがあったことを前向きに捉えようと思いました。
何にもしない暇な日を過ごしたとしても、創造的思考ができない。
仕事で嫌なことがあるから、その不満を原動力にクリエイティブなことが可能となるのだと思えるようになりました。
確かに、僕が読書する理由というのは、仕事で嫌だなと思ったことを解消しようという動機が多く、そういう理由で読書を始めると、その本の中に答えを探そうとして、結果として質の高い読書ができている気がします。
そうだ、僕は「創造的思考を可能にするために嫌な思いをするために仕事をしているのだ」
そう考えると、いいですね。いろんなことを糧にして生きていきたいです。
思考力を高める方法
本などもただ読みっぱなしにしないで、後、必ず感想を書く習慣をつけるようにしたい。
これがどんなにわれわれの精神を大きく豊かにしてくれるか、計り知れない。
書くことはおっくうであるが、頭脳をよくする最も良い方法は書くことだ。とにかく、買いてみることである。
このブログの存在意義を外山さんに認めてもらいました。
誰も読んでくれなくても良いです笑。自分の精神を豊かにするために僕はひたすら書評を書いていきます。
もし、この記事を読んでくれる人がいるのなら、あなたもブログを始めてみませんか。
思考につながる読書
本は買って読む
本を選ぶのが、意外に大きな意味を持っている。人からもらった本がダメなのは、その選択ができないからであり、図書館の本を読むのが面白くないのも、いくらか他力本願なところがあるからである。
溢れるほどの本の中から、何を求めて読むか。それを決めるのが大変な知的活動になる。
僕も買った本しか読めないんです。
その気持ちを代弁してもらいました。自分で買った本でないとワクワクしないんですよね。
そういう気持ちってわかりますでしょうか。
あ、このブログからでも本を買えるので皆さんどうぞよろしくお願い申し上げます。
本はきっかけになれば良い。走り出させてくれればそれで立派な働きをしたことになる。
本を読む一番の理由は、本を読むことで、自分が今までになかった考えなどに気づくという体験、それが行動につながるということだと思います。
この本でもとにかく乱読をして、そのような本に出会いましょうと繰り返し述べています。
本を読んで気づいたこと
僕がこの本を読んで思ったこと、それは、「本を読む大切さ」と「本を読まない大切さ」です。
考え方を洗練するには、本を読む価値なども伝えられていますが、同時に本を読みすぎないこと(例えば寝る、散歩する、おしゃべりするなど)の重要性も述べられています。
これは、今までの自分には無い視点でした。
特に散歩を勧められており、僕も散歩が好きなので、よりいっそう散歩を頑張ろう(散歩をどうやって頑張るのかはこれからの課題です)と思いました。
著者によると、散歩は
近い記憶が薄れて、古いことが蘇ってくる。
さらに、それもどうでもよくなって、頭は空っぽのような状態になる。
散歩の極致はこの空白の心理に達することにある
多分、僕もこの極致に達したことあります!笑
昔の記憶とか、その時に感じたこと、などを思い出して、、、そして、気づいたらポエマーになっていた。
そんな経験ありませんか笑
浮かんだポエムをメモして、数日後に見返して、気持ち悪くなって破り捨てる。
そんな経験を何度もしました。破り捨てなければよかった。
僕が散歩の極致に達して創出したポエム。
これからは、きちんと保存しておこう。
ちょっと話が脱線しましたが、考え方の考えを紹介するこの本のおかげで、
仕事・日々の生活を前向きに捉えることができるようになりました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
読みやすくて、視野が広がるそんな本でしたよ。
是非よかったらお手に取ってみてください。
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